前回の続き。分娩室で陣痛とたたかうこと2時間。
他にも陣痛がはじまっている妊婦さんがいて、私は一度、陣痛室へ移動することに。
この日、お産するもう一人の妊婦さんと私とどちらが先に産まれるのか?みたいな雰囲気。
めがねを外していることもあり、周りがよくわからない。
陣痛室に着たらなんか落ち着いた
分娩室から、いちど陣痛室に移動したら、陣痛がちょっと落ち着く。
(朝まで寝ちゃおうかな!!!)と思ったら、強い陣痛が定期的に襲ってくるので、寝て朝を迎えるのはやっぱり無理そう。ベッドに横になって、痛みを逃している状態。この痛みが定期的にくるので、ウトウトしていても寝れない。
(この状態、どのくらい続くんだろう・・・。はやく産んでスッキリしたいな・・・。産まれたら朝ごはん何時かな・・・。メニューなんだろう。)とか考えていました。
分娩台に座っていたら、産まなきゃ!と言う気分になってくるけど、陣痛室はそういう感じではないので、あわよくば寝てやろうと思っても陣痛で寝れない。
ベッドの角度が自分好みの角度ではなかったことが気になっていたところ、
看護師さんが背中をあたためてくれる何かをつけてくれた。
「香ばしい煎った豆の香りのする温かい何か」を、背中から腰にかけてあてていると、気分もリラックス。そしてちょっと楽に。
(気持ちいい~♪これで気持ちよく寝られる♪)
そんなことを思っていたら、これまでいきむことはなかったのに、強烈な痛みが襲ってきて、なんて言うのでしょう?「排出しちゃいたい」的な力が体に勝手に入って痛み逃しが不可能。
ちょっといきんじゃった!
でもまた痛みは一度おさまり、なんとかクリア。
長女の時のお産では、陣痛の痛みで呼吸がうまくできなくて、息がちゃんとできてなくて酸欠になってマスクつけたけど、今回は、看護師さんが定期的に声をかけてくれるのにあわせて、うまく呼吸ができた。
お産スタート
弱めの陣痛が数回きてから、ビッグウェ~~~~ブ!!!
こ・れ・は・・・、ちょっと出ちゃった?と思うくらいの感覚はあった。
ぬるっと移動した感じがあった。
看護師さんが「分娩室に移動しましょう!!!」と、さっきとは違う切迫した雰囲気。
私は今までどおりのノリで「いや、まだ動きたくないです・・・。(だってなんか痛いんだもん・・・あと股間に違和感を感じますし・・・)」とわがままを言ったのですが、「はやく!移動して!!!!」と声かけられ、テキパキと分娩台の上に移動させられ、気づけばお産OKな状態に。
いつの間にか先生もスタンバイしていた。
陣痛室から分娩室まで、看護師さんに支えられれながら、歩いて移動しながら、股の間に違和感。
(これ・・・、たぶん、頭だなあ・・・、産まれる感じだなあ)と、冷静に思ったりもしていました。
ここまで、夫は別室で仮眠を取っていたのですが、たたき起こされて分娩室にやってきた~!
夫~!夫、きた~!(喜)
あんまりよく知らない人ばっかりでココロボソカッタヨ~!
と思っていたら・・・またビッグウェ~~~~ブ!!!きた~!
「ウゥ・・・ウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウーー!!」
※イメージはエヴァンゲリオンが暴走しているシーンをご想像ください(わかる方のみ)
一度またすごいウェーブがあり、しばし落ち着きタイム(数分か数秒だと思われる)。
はぁ~ああ!何かすごいウェーブきたねえ。
ああ、思わずうめき声、発しちゃったよ~。
と思い、夫の顔を見たら、夫は、放心状態(もしくはドン引き状態)。
(あれ?もしかして、これは・・・産まれるか?)
と思ったらすかさず次のウェ~~~ブ!
(うぉおおおー痛ぇええええ~!もう、なるようになって~!!うぎゃあ~!)
・・・ ・・・ ・・・。
・・・ ・・・ ・・・。・・・ ・・・ ・・・。
・・・ ・・・ ・・・。・・・ ・・・ ・・・。・・・ ・・・ ・・・。
「ほぎゃぁ~ ほぎゃぁ~」
(あ。産まれた。産まれた?産まれた?)
Hello world! Hello world! Hello world!
(生まれた~!痛かったよ~!しんどかったよ~!
はああああああ~しんどかったよ~!やった~!生まれた~!私、生きてた~!
よかった~。よかった~。これで、寝られる~!)
この世界へようこそ。
元気な赤ちゃんがうまれました。
私も生きていました。
夫はいつもと変わらず無口でリアクションが薄かったです。
はじめてあったわが子は、とても小さくて、とてもかわいかったです。
1時半ごろ誕生。
体重2500グラムくらいの元気な女の子です。
Hello world! Hello world! Hello world!
どんな子だろう?
メガネをかけてないから、よく見えないや。
生きてるな。元気そうだな。よかった。
~お産の巻 完~